サイトワーズとは?英語の「漢字」を覚えて、本が読める子に
サイトワーズとは、英語の本によく出てくる単語のうち、見た瞬間に読めるようにしておきたい単語のことです。
the、you、was、said のように、フォニックスのルールどおりに読めない単語も多く含まれます。
フォニックスと一緒に身につけることで、英語の本が読めるようになります。
サイトワーズは、英語の「漢字」
日本語の本は、ひらがなだけでは読みにくくなります。よく出る漢字を覚えると、文がすらすら読めるようになります。
英語も同じです。フォニックスが英語の「ひらがな」なら、サイトワーズは英語の「漢字」です。両方そろって、英語の本が読めるようになります。
なぜ、まるごと覚えるの?
the を、フォニックスのルールどおりに1文字ずつ音にしても、正しい読み方にはなりません。was や said も同じです。
しかも、こうした単語は、やさしい本にもくり返し出てきます。1つずつ考えながら読んでいると、文の意味を追う力が残りません。だから、見た瞬間に読めるように、まるごと覚えておくのです。
Fryリストとは?
アメリカの教育者エドワード・フライ(Edward Fry)が、英語の本や教科書によく出る単語を、よく出る順に並べた一覧です。アメリカの学校で、サイトワーズを教えるときに広く使われています。
TLCフォニックスでも、Fryリストをもとにサイトワーズを教えています。
「当てて読む」覚え方とは違う
サイトワーズを覚えることは、絵や文の流れから単語を当てて読むこととは違います。単語の形だけをなんとなく覚えるのでもありません。
文字をよく見て、正しい音と一緒に覚えます。動画や音声のお手本を聞きながら、文字を見て声に出すことで、文字と音がしっかり結びつきます。
フォニックスとサイトワーズは、セットで
読む力の5つの段階では、③「単語を読む」で、フォニックスとサイトワーズを一緒に使います。④「文を読む」では、フォニックスで読める単語と、サイトワーズが含まれる短い文を読みます。
- 1
音を聞き分けることばの中の小さな音に気づく段階です。
- 2
文字と音をつなげる(フォニックス)文字を見て、その音が言える段階です。
- 3
単語を読む(フォニックスとサイトワーズ)短い単語を読み、よく出る単語はまるごと覚えます。
- 4
文を読むフォニックスとサイトワーズが含まれる、短い文を読む段階です。
- 5
やさしい本を大量に読むすらすら読む力が育ち、内容を楽しめるようになる段階です。
▶ フォニックスとは?
▶ 科学的リーディングとは?(5つの段階をくわしく)
おうちでの覚え方
- 一度にたくさんではなく、少しずつ覚える
- 単語カードを見せて、動画や音声のお手本と一緒に、英語で読む(日本語の説明は足さない)
- サイトワーズのチャートを、子どもの目に入る場所に貼る(毎日なんとなく目に入ることが、無意識のくり返しになります)
- 覚えた単語が出てくる、やさしい文や本で読む
- 読めたら、笑顔でほめる
本を読んだあとに、内容を質問する必要はありません。親は先生ではなく、応援団です。
サイトワーズについて、よくある質問
- Q. サイトワーズは何歳から始めますか?
- A. 年齢よりも「今の段階」が大切です。フォニックスで文字と音がつながり、短い単語が読めるようになってきたら、サイトワーズも一緒に始めます。英語よみ力診断で、今の段階を確かめられます(3〜9歳。まだすらすら読めない子は、9歳以上でもOK)。
- Q. フォニックスとサイトワーズ、どちらを先にしますか?
- A. まずフォニックスで、アルファベットの音をインプットします。単語を読む段階に入ったら、サイトワーズを一緒に進めます。
- Q. まるごと覚えるだけで、意味は分かるようになりますか?
- A. サイトワーズの多くは、the、is、and のように、文をつなぐ短い単語です。意味を説明するより、やさしい文や本の中で何度も出会うことで、自然に身につきます。
- Q. 覚えても、すぐに忘れてしまいます。
- A. よくあることです。大切なのは、くり返し出会うことです。覚えた単語が出てくる本を何度も読んだり、チャートを目に入る場所に貼ったりしましょう。
- Q. 親が英語を話せなくても教えられますか?
- A. 大丈夫です。読み方のお手本は、動画や音声に任せてください。親の役割は、毎日短く続けることと、読めたことをほめることです。
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この記事を書いた人
船津徹(ふなつ・とおる)
TLCフォニックス開発者。英語教育歴30年以上。ハワイで25年間、英語教室「TLC for Kids」を運営し、5,000人以上の子どもを指導。2002年から、科学的リーディングに基づく指導を実践。現在はオンラインで、アメリカ・ヨーロッパ・日本の子どもたちを指導しています。
著書に『新版 世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方』(大和書房)ほか。ダイヤモンド・オンラインのコラムニスト。2026年12月、ダイヤモンド社より、科学的リーディングに基づくおうち英語の新刊を出版予定。
▶ 代表者ごあいさつ
参考:
Fry, E. (1980). The new instant word list. The Reading Teacher, 34(3), 284–289.