3歳のおうち英語は何から?科学的リーディングで始める4つのこと

3歳の英語は、「音を聞き分ける力」と「無意識のインプット」から始めます。

マザーグースを歌う、音で遊ぶ、文字が大きい絵本で当てっこをする、壁のチャートやカード取りで文字の音に親しむ。この4つで十分です。

親が英語を話せなくても、おうちでできます。

3歳は、読む力の「最初の段階」

読む力は、年齢ではなく段階を追って育ちます。TLCフォニックスでは、科学的リーディングの5つの柱(Phonemic Awareness・Phonics・Fluency・Vocabulary・Comprehension)を、次の5つの段階に組み立てて教えています。

  1. 1
    音を聞き分ける
  2. 2
    文字と音をつなげる(フォニックス)
  3. 3
    単語を読む(フォニックスとサイトワーズ)
  4. 4
    文を読む
  5. 5
    やさしい本を大量に読む

多くの3歳児は、①の段階にいます。ことばの中の音に気づき、音で遊べるようになる段階です。

ここを飛ばして文字だけを覚えさせると、あとで「やっているのに読めない」ということが起こります。

4歳・5歳でも、まだ①の段階にいる子には、このページの4つがそのまま合います。

▶ 5つの柱と5つの段階をくわしく(科学的リーディングとは?)

なぜ「音」が先なのか

イギリスのオックスフォード大学の研究者たちは、入学前の子どもの「韻(ライム)」や「同じ音で始まることば」に気づく力が、のちの読む力と関係していることを報告しました(Bradley & Bryant, 1983)。

同じ研究チームは、マザーグースをよく知っている子ほど、ことばの音に敏感になり、それが読む力につながると考えています(Bryant ほか, 1989)。

これは英語を母語とする子どもの研究です。それでも、英語の音に親しむことが、文字を読む前の大切な土台になることを示しています。

おうちでできる4つのこと

1. マザーグースを歌う

マザーグース(ナーサリーライム)は、英語圏の子どもが小さいころから聞いて育つわらべ歌です。

韻がたくさん入っているので、歌っているだけで「終わりの音が同じ」感覚が育ちます。

かけ流しに使うなら、マザーグース、フォニックスの歌、英語のお話など、英語圏の子どもたちが聞いて育つものがいちばんです。

2. 音で遊ぶ

文字は見せなくてかまいません。耳だけで遊びます。

  • 「cat と hat、おわりの音が同じだね」
  • 「ball、book、bed。みんな同じ音で始まるね」

正解・不正解を決める必要はありません。親が楽しそうに言うだけで十分です。

3. 文字が大きい絵本で「当てっこ」をする

3歳の絵本は、イラストだけでなく、文字が大きく書かれているものが理想です。

たとえば、りんごの絵に apple という文字が書かれている、シンプルな絵本です。

そんな本を、親子で当てっこをしながら読みます。絵と文字を一緒に見て、「これは何かな?」「apple!」と遊ぶうちに、文字への親しみと、本への親しみが深まります。

当てっこは、あくまで遊びです。正解・不正解を気にせず、親が楽しそうに読むことが大切です。

4. チャートとカードで、文字の音に親しむ

3歳児には「無意識のインプット」が効果的です。

アルファベットチャートやフォニックスチャートを、子どもの目に入る壁に貼ります。そして、親子で一緒に読む遊びをします。

文字を指さして、英語の音だけを言います。a なら「ア」、c なら「クッ」です。日本語の説明は足しません。

教えこむ必要はありません。遊びとして続けるうちに、子どもは面白がって、自分からチャートの文字や単語を見て読むようになります。

慣れてきたら、アルファベットカードを使った「カード取り」もおすすめです。

カードを並べ、親が英語の音を言います。親が「ア」と言ったら、子どもが a のカードを取ります。

ここでも、文字の名前(エイ)ではなく、音(ア)で言います。

3歳でアルファベットは早い?

文字を書かせるドリルは、3歳にはまだ必要ありません。

でも、文字を見せないほうがいいわけではありません。大切なのは「勉強させる」のではなく、遊びの中で目と耳に入れることです。壁のチャート、カード取り、歌が、そのいちばんの方法です。

TLCフォニックスのビギナーコースも、ドリルではなく歌から入ります。オリジナルのフォニックスの歌とマザーグース、歌のテキストや単語のチャートで、文字の音と英語のリズムに親しみます。

①から②へ進むサイン

チャートの文字や単語を、子どもが自分から見て読もうとするようになったら、②の「文字と音をつなげる」段階に進んでいるサインです。

アルファベットの音を覚えたら、次は cat や hat のような3文字の単語です。TLCフォニックスでは、cat を c と at の2つのかたまりで読みます。

迷ったら、無料の「英語よみ力診断」で、今の段階を確かめられます。親子で約10分。3〜9歳が目安です(9歳以上も使えます)。

3歳の英語、よくある質問

Q. 3歳から英語を始めるのは早すぎませんか?
A. 早すぎません。ただし、3歳ですることは、文字の勉強ではなく、英語の音に親しむことです。歌と音遊びと絵本で、①の段階を楽しく育てます。
Q. 英語の歌のかけ流しやYouTubeを見せています。次は何をすればいいですか?
A. 聞く・見る時間は、英語の音に慣れるのに役立ちます。次の一歩は、音で遊ぶことです。そのあと、文字に興味が出てきたら、歌に合わせて文字の音(フォニックス)に進みます。聞く力と読む力は別の技術なので、文字と音のつながりは、教わって身につけます。
Q. 親が英語を話せなくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。発音のお手本は、歌や動画に任せられます。親は、一緒に歌い、楽しそうに声をかける応援団です。
Q. 親の発音が心配です。子どもにうつりませんか?

A. 心配な方は、ネイティブの音声を聞く時間を意識してとってください。日ごろからネイティブの正しい発音に慣れていれば、親が少し間違った発音で教えても、子どもにうつる心配はありません。

これは、ハワイで移民の家庭の子どもたちを見てきて、はっきり言えることです。親の英語の発音が完璧でなくても、子どもは学校や友だちとの会話で正しい英語の発音を聞いて、身につけていきます。

日本では、その役割をネイティブの歌や動画の音声が担います。

Q. どのくらいの時間、取り組めばいいですか?
A. 毎日、短い時間で続けることが大切です。TLCフォニックスのレッスンは1回5分程度です。

TLCフォニックスで3歳から始めるなら

ビギナーコースは、3歳から始められる6か月のオンライン講座です。

  • 毎日5分程度の動画レッスン(全180回)
  • 動画 → クイズ → ワークシートの3ステップ
  • フォニックスの歌とマザーグースの歌の音声つき
  • 親が英語を話せなくても進められます

7日分のレッスンを、期限なしで試せます。

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この記事を書いた人

船津徹(ふなつ・とおる)

TLCフォニックス開発者。英語教育歴30年以上。ハワイで25年間、英語教室「TLC for Kids」を運営し、5,000人以上の子どもを指導。2002年から、科学的リーディングに基づく指導を実践。TLCフォニックスで学んだ卒業生の進学先には、ハーバード大学、イェール大学、コロンビア大学、東京大学などがあります(▶ 進学実績)。現在はオンラインで、アメリカ・ヨーロッパ・日本の子どもたちを指導しています。

著書に『新版 世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方』(大和書房)ほか。ダイヤモンド・オンラインのコラムニスト。2026年12月、ダイヤモンド社より、科学的リーディングに基づくおうち英語の新刊を出版予定。

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お子さんの英語、今どの段階?

親子で約10分。5つの段階のどこにいるかが分かります。

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参考:
Bradley, L., & Bryant, P. E. (1983). Categorizing sounds and learning to read: A causal connection. Nature, 301, 419–421. doi.org/10.1038/301419a0
Bryant, P. E., Bradley, L., Maclean, M., & Crossland, J. (1989). Nursery rhymes, phonological skills and reading. Journal of Child Language, 16, 407–428.

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